昔は、ヒアリングした時からかなり時間が経っていると、ヒアリングの内容を忘れることがあった。
このため、明細書の作成前に、ヒアリング内容を録音したMDを何度も聞き、発明のポイントから理解するのであるが、これがなんとも時間がかかり、効率が非常に悪い。
このため、現在では、特許出願を新規に受任すると、発明のポイントが理解し易いか否かで分けるようにしている。
そして、発明のポイントが理解し難い案件については、PCをヒアリングの場に持ち込み、ヒアリング中に発明のポイントと、クレームの骨子を打ち込んでいく。
すなわち、その場で、発明のポイントをデータとして残しておくのだ。
これを行うと、頭で発明のポイントを整理でき、かつクレームのたたき台が出来上がるので、しばらく時間が経っても、直ぐに思い出すことができる。
もちろん、PCに限らず、メモ帳に手書きしておいても同じことだ。
特許明細書の作成には、頭で考えている時間と、データを打ち込んでいる時間がどうしても必要になるが、
私のように手先が不器用な人間はデータ入力時間を大幅に短くすることは不可能である。
その代わり、頭の回転速度を上げることは誰でも可能。
頭を最初からフル回転させるためには、頭の中を、いかに速く、ヒアリングが終了した状態にもっていけるかによる。
このために、発明のポイントだけでも、データで残しておくと、明細書の作成時間がかなり短縮される。
明細書の作成では、特許請求の範囲の作成に多くの時間を費やし、かつ神経も使う。
逆に言うと、特許請求の範囲の作成が終了すると、明細書を書くべき方向性と内容が決まるため、
あとは畑仕事のようにタンタンと作業していくだけである。
明細書の作成に時間がかかると思われた方は、一度試してみては如何だろうか?


